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突発性難聴になって、鍼治療が効いて、治った話

ライフハック
Photo by Echo on Unsplash

当記事は個人的な体験記です。効果効能を保証するものではありません。

突発性難聴になる人って結構多いですよね。芸能人でも多いですし、身の回りでも多いです。

かくいう僕もその一人。10年ほど前になりました。

ある日突然、右耳の聞こえが悪くなった

東京に住んでいた頃です。

ある日家で風呂に入っている時、急に右耳が詰まったような感じになりました。

その時は「耳に水が入ったかな」程度にしか思わなかったのですが、翌日になっても変わらず軽い耳鳴り。

「これはおかしい」と耳鼻科に行きました。

突発性難聴と診断された

聴力検査などをしてもらった結果、突発性難聴と診断されました。

正確には『右急性低音型感音性難聴』。右耳の低音の聴力が落ちていました。

医師には以下のことを言われました。

  • 何か集中する事はしないでください。
  • 例えばテレビを見たり、本を読んだり、パソコンを使ったり。
  • 音楽を聞くこともです。
  • 当然、仕事もです。
  • 運動もです。

つまり何もしてはいけない、と。

こういう状態なので診断書を書いてもらい、とりあえず10日間仕事を休むことになりました。

併せて飲み薬(ステロイド)も処方されました。

休み開始の前日には軽いめまいも出ていました。

鍼治療があることを知る

「何もしても、何も考えてもいけない」のでベッドに横たわってぼーっとし、飲み薬を飲む毎日。

しかし回復している実感がありませんでした。

この状況に居ても立っても居られず、ダメなんだけどPCを開いて突発性難聴の治療について調べ始めました。

すると世の中には、突発性難聴の鍼治療があることを知りました。

そして早速、都内にある治療院から1つ選んで行ってみました。

初めての鍼治療。ハリに対する怖さは一切なくどちらかというと興味が強かったです。

自由診療のため治療費はかかりますが、「治る可能性があるなら」と藁にもすがる思いで行きました。

通院

予約をして治療院に行くと、待合室にはたくさんの人がいました。

様子からして、自分と同じく耳の治療のために来院している様でした。

自分と同じく普通にしている方もいれば、めまいがひどくて、イスに座っていることさえしんどそうな方もいらっしゃいました。

治療内容

初診時は長めの問診

たしか治療を受けられる前提が、『病院を受診して聴音検査結果があること』だったと思います。

そして避けたほうが良い行動として、以下のようなお話がありました。

  • ストレスをためない
  • 睡眠をきちんととる
  • 寝る時は、症状のある耳を下にして寝ない
  • 電車で座る時は、良い耳を進行方向に向けて座る。立つ時は、それか正面を向く。
  • 横向きに寝転んでテレビを見ない
  • 目を急に動かさない
  • 頭を振らない
  • 力仕事など力まない
  • 飛行機やトンネルなど気圧の変化は避ける

上記の中でも、特に『寝る時は症状のある耳を下にして寝ない』はとても影響がありました。

うっかり、聞こえの悪かった右耳を下にして寝てしまった翌日は、必ず症状が悪化していました。

また治療は予約制なのですが、「耳鳴りなどで眠れなかった場合は、来院せず休息に努めてください」と言われました。

睡眠不足の状態で治療を受けるより、きちんと睡眠を取るほうが耳にとって良いとのことです。睡眠不足は何よりの敵みたいです。

事実、突発性難聴になった頃は充実していたとはいえ、仕事がかなり忙しく、睡眠不足や疲労が慢性化していました。疲れやストレスが耳にきたんでしょう。(根拠はありません)

それからステロイドは、針の効き目を悪くしてしまうとも。

僕は薬に効果を感じていなかったので、服用は止めました。

もちろんお医者さんには、回復後に「おかげさまで治りました」とお伝えしました。

つまり、僕が回復するまでしていた治療は、鍼治療のみということです。

治療は大半がマッサージ

Photo by Conscious Design on Unsplash

1回の治療時間はだいたい60分。そのうちの40分くらいは、マッサージだったと思います。

難聴になる人のほとんどは、胸鎖乳突筋という肩から首にある筋肉が固くなっているそうです。

これにより耳への血流が悪くなって、難聴を引き起こしていると考えられる、と。

これにはめちゃめちゃ心当たりがあり、ヘアサロンで肩を揉んでもらう時、毎回どのスタイリストの人にも「右肩が異様にこってますね」と言われていました。

また症状が出る前の数週間は、寝転がって首に負荷のかかる無理な体勢でテレビを見ていたので、あれも悪かったなぁと。

というわけで、治療ではまず、肩や首を丁寧にマッサージしてくれます。

僕が行っていた治療院でマッサージをしてくれるのは、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持った方々。

街中によくある、力任せのマッサージではありません。

このマッサージが気持ちいいんです。耳が治った後でも行きたいと思ったくらい。

治療の開始当初は、1日2〜3回の治療を受けていましたが、翌日に揉み返しが全然ないんです。さすが国家資格。

針は痛くないです

Photo by Katherine Hanlon on Unsplash

マッサージの後は針を打ってくれます。痛みはほぼ無いです。

直前までのマッサージで気持ちよくなってるので、針を打たれたまま寝そうになるくらい。

とはいえ鍼(ハリ)が苦手な人は、気分が悪くなったりするかもなので注意。

これを1ヶ月続けました

Photo by Estée Janssens on Unsplash

1日2〜3回の治療を毎日1ヶ月、合計で60回くらいの治療を受けました。

耳鼻科にも行き、仕事を1ヶ月休む内容の診断書をもらいました。

治療開始当初は半信半疑だったのが、治療を数日続けた後くらいから耳の詰まった感じや首周りのコリが「なんかちょっとだけ楽になった、、、かも???」という感覚がでてきました。(効果を感じない日もありました。)

さらにしばらく治療を続けると、「治療直後は耳の通りがなんとなく良くなった感じがあり、それが翌朝になると元に戻っている」が繰り返していきます。

そして治療を日々続けるにつれて、この通りの良くなる感じが徐々に続くようになっていきました。

小さな効果が、徐々に積み重なっていく感じ。

まさに三歩進んで二歩下がる状態。

そしてある日、治療後に耳の詰まりがなくなり、通りがスッと広がる感覚が出始めました。

翌朝には、また詰まった感じが出たりするんですけど、日が経つにつれて徐々になくなっていきました。

この時は本当に嬉しかったです。

回復の兆しが見えた喜びと、「あぁ、僕には治療が効いたんだ」という安堵の気持ちが入り混じってました。根気よくやって良かった。

そして1ヶ月経つ頃には、ちょっと不安定ながらも聴力が元に戻り、職場復帰できました。

1ヶ月経った後も、しばらくはたまに通院

職場復帰した後でも、しばらくは油断して右耳を下にして寝てしまったり、考え込むような仕事をするとまた耳が詰まる感じが出ていました。

なので耳の聞こえが悪くなっていなくても、耳になんとなく嫌な予感がする時は、すかさず通院して治療してもらっていました。

また会社に事情を伝え、症状が安定するまでできるだけ考え込まない業務を中心にさせてもらいました。

この頃になると少々詰まった感じがしても針を打ってもらうと、かなり、そしてすぐに効いていました。

治療開始直後と比べて、1回の治療による回復度合いが明らかに違いました。

針は効き始めるまでに時間がかかるんだなと。

【まとめ】鍼治療は選択肢の一つ

あれ以来、鍼治療を受けてませんが今では右耳を下にして寝ても大丈夫ですし、飛行機も乗れますし、筋トレのような力む運動も問題なくできています。

僕の場合は、比較的軽症だったこともあり1ヶ月でかなり回復しましたが、これは人によると思います。

院内にあった他の患者さんの声を読んでみると、僕と同じような人もいれば、根気よく数ヶ月治療を続けて回復した人もいます。

かなり回復したけど完全には回復しなかった人もいらっしゃいました。

また鍼治療そのものが効かない人もいますし、ステロイド治療で治った人もいらっしゃいます。

なので「鍼治療を受けたらだれでも治ります」というものではないです。

そして鍼治療は自由診療のため、それなりに費用もかかります。

ただ、やるやらないは別として、選択肢として鍼治療もあることは色んな人に知ってもらいたいです。

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