大阪府民の乃木介@twitterです
温泉が恋しくなり、滋賀県にあるおごと温泉 湯元館に宿泊してきました。控えめに行って最高でした。
7つのお風呂と美味しい料理。のんびり過ごすのに最高の旅館です。
本記事では、湯元舘の宿泊レポを書いています。特に料理の写真が大量です。
湯元舘の特徴
おごと温泉は一昔前は風俗のイメージが強かったらしいですが、イメージ改善に成功し、今では家族連れやカップルが訪れます。
そしてさらに、経験や勘に頼った属人化した旅館経営を脱却したのが、この湯元舘です。
これらを推し進めたのが、湯元館の会長である針谷さん。色んな所で講演もされています。
一度、ご講演を拝聴したのですがとても勉強になりました。
現場の声を吸い上げ、カイゼンし、評価する仕組みと文化が醸成されているそうです。
このカイゼン文化は、どの企業でも参考になると思います。
大阪・京都からアクセスしやすい
湯元舘は琵琶湖の西側にあるおごと温泉の旅館。
JR大阪駅から約50分、JR京都駅から約20分で行ける便利な場所にあります。
おごと温泉 湯元館
〒520-0102 滋賀県大津市苗鹿2丁目30-7
お風呂が7つもある
湯元舘には『本館』『南館』『西館』『月心亭』の4つも建物があり、7つのお風呂があります。
湯幻道遥(とうげんしょうよう)
寝湯やサウナもある露天風呂です。
月心の湯(げっしんのゆ)
最上階11階にある露天風呂です。琵琶湖が見えます。
湖望の湯(こぼうのゆ)
琵琶湖が見える大浴場です。
山望の湯(さんぼうのゆ)
比叡山が見える大浴場です。
回游大浴場(かいゆうだいよくじょう)
サウナ、ジェットバスなどがある大浴場です。昔ながらの雰囲気です。
木の香(きのか)
有料の貸切露天です。
石の音(いしのね)
有料の貸切露天です。
料理が美味しい
宿泊したプランは朝と晩の食事付きでした。
驚いたのがその美味しさ。ずっとニヤニヤしながら食べてました。お風呂も良かったですが個人的には料理に大満足。
たまにはちょっと贅沢して美味しいものを食べて心を豊かにすることが大切だなぁ、としみじみ思いました。
奮発しただけの価値が十二分にありました。
高品質だけど、そこまで高価ではない
おごと温泉 湯元舘はハイクラスの旅館です。宿泊費もそれなりの金額がします。
しかし、この金額でこの内容は凄いと思います。
同等のクオリティを、別の温泉街の旅館で楽しもうとすると、この金額では収まらないと思います。
最寄り駅から送迎バス
JRおごと温泉駅から送迎バスで行きました。
駅到着後に電話で送迎をお願いすると、すぐに送迎バスで来てくれました。
たぶん電話から5分も経ってなかったです。早い。
ちなみに駅前には足湯がありました。
乗車時間は5分あるかないか。湯元舘にすぐに到着しました。
あったかい高級感のある館内
1Fフロント前には待合用のソファやカフェ、吹き抜けなどがあります。
あたたかい品のある高級感が漂ってました。それでいて、ゆったり居心地のよい空間です。
吹き抜けがあり、1階には池と滝を模した空間があります。
吹き抜けの向かいにカフェがあります。
エントランス入って右手に土産ショップがありました。
カフェの更に奥には地酒や麺を食べられる蝉丸亭。営業時間が20:30〜24:30なので夜食に良さげです。
ラウンジやゲームセンター、麻雀ルームもありました。
部屋
宿泊した部屋は4畳+ツインベッドタイプ。
玄関
部屋の玄関入ったところ。
右手の棚にはアルコールがありました。
玄関を上がると3つのドア。左からトイレ、洗面所と風呂、そして部屋です。
ベッド
部屋に入って右手にベッド。
枕元にはライトと電話。
部屋の奥には居間があります。
お茶セットとお菓子がありました。
テーブル横には空気清浄機がありました。
ふすまを開けると外が見えます。
建物で隠れていますが、琵琶湖がチラッと見えます。
ポットやコーヒーメーカーもありました。
UCCのカプセルコーヒー。
ミネラルウォーター。
ベッドの足側にはテレビ(写真忘れた)と冷蔵庫と金庫。
冷蔵庫は、昔なつかしの引き抜くと課金される仕組み。
金庫は物理鍵のタイプ。
押入れには浴衣。サイズ別に収納されていました。
浴衣以外に足袋、タオルを入れるバッグ、ござがありました。ござって何に使うんだろ。
消臭剤。
壁に姿見。
洗面・バス
洗面所と風呂です。歯ブラシ、カミソリなどもありました。
女性用、男性用ごとに化粧品がありました。
バスタブは標準的な大きさ。
ボディソープ、シャンプー、トリートメント。
トイレ
トイレは洋式。ウォシュレットありです。
食事
ダイニング
食事は、館内にある樂浪(さざなみ)というダイニングで食べました。
テーブル席ごとに透明板で仕切られており、コロナ対策も万全でした。
さらにテーブルには、マスク用の使い捨てケースがありました。
紙でできたシンプルなものですが、さすがという印象です。
夕食
おしながき
おしながきです。盛りだくさん。
席についた直後のテーブルです。
乾杯酒
最初に食前酒。『近江米100%使用のブレンド酒 』へべすと柚子の香りが、食欲をそそります。
旬菜
盆の左上で見切れているグラスが『近江蕪とズワイ蟹のすり流し〜柚子の風味と共に〜』。カニの風味と蕪の優しい味で、素敵なスターターでした。
『万能葱と黒ミル貝麹味噌和え(左)』と『エビの香味寿司(右)』。この味噌和えがめちゃくちゃ美味しかったです。日本酒にすればよかった。
『帆立真丈(左)』、『琵琶湖産・本もろこ甘露煮とあわ麩田楽(右)』。これも濃厚な味でした。
『彩り野菜とうなぎの煮凝りを胡麻酢で』。んまい。
お造り
盃のような器で登場。
可愛らしいデザインです。
『ハーブ鰤』。脂が乗ってるのに口当たりがさっぱり。
『活け鯛』。程よい食感で美味い。
『貝柱炙り』。炙りが香ばしく貝柱好きにはたまりません。
お造りの下の大葉とつまも美味しかったです。大葉で包んで食べると最高。
焼物
『国産牛と近江鴨の食べ比べ』。牛はブルゴーニュソース、鴨は岩塩でいただきます。
牛の脂の乗りがたまりません。
鴨もいい色してます。
添えられた野菜も美味しかったです。
脂がしつこくなく丁度良い加減でした。量もこれがいい。
季節の物
『海老真丈の柔らか蕪蒸し』。
それだけでも美味しいですし、生ポン酢につけて食べても美味しいです。
地の名産
『認証近江牛とバームクーヘン豚(東近江の蔵尾ポーク)を料理長自慢の出汁しゃぶで』。
野菜を鍋に入れて肉をしゃぶしゃぶして食べます。出汁がとても美味しい。
煮物
『じっくり煮込んだ豚角をじゃが芋ピューレと共に』。
濃厚な角煮の味と、じゃが芋のピューレが程よく混ざります。美味しい。
この肉を見ると舌に味が蘇ります。。。
御飯
『近江米こしひかり使用 赤出し 香の物』。この夕食で一番美味しかったかも。
御飯は炊いたばかりのものをその場でよそってくれます。米の粒が立っていて、むちゃくちゃ美味しい。
個人的に一番ほっとした味の赤出し。大津の老舗の九重というお店の味噌だそうです。美味しかったぁ。
程よい塩加減と、落ち着く香り。
デザート
『赤ワインとカボスのジュレ』『朝宮抹茶生チョコの大福』『旬のフルーツを酢橘風味で』。
『赤ワインとカボスのジュレ』。カボスが素晴らしい隠し味。入っている言われてもわからないくらいですが、無いとあのスッキリさはないと思う。
『朝宮抹茶生チョコの大福』。噛むと、中からむっちゃくちゃ濃厚な抹茶の香りが口いっぱいに広がりました。
『旬のフルーツを酢橘風味で』。さっぱり口当たりの良い果物でした。
飲み物
飲み物はビールや日本酒、ワインなど一通り揃っていました。宿泊費とは別料金です。
朝食
おしながき
朝食のおしながきです。
ジュース
『有機野菜とカボスのジュース』。青臭さがなく、いい意味で何の野菜が入っているのか分からないくらい飲みやすかったです。
地元の新鮮たまご
『特製かつお出汁で半熟卵を旬菜と共に』。鍋に温泉たまごを入れ、少し温めて食べます。半熟の黄身と出汁が美味しい。
田中さんの豆腐
『滋賀県産大豆で作った厚揚げと地野菜使用の温野菜』。ソースが美味しかった。
サラダ
『契約農家直送のベビーリーフサラダを』。ドレッシングが湯元舘オリジナルのコーンドレッシング。これがめちゃ美味しい。売店でも売ってます。
さかな
『滋賀県・醒ヶ井の虹鱒』と『柔らか生湯葉』。
虹鱒。まるでサーモン。
生湯葉。こういう静かな味は朝にぴったりです。
近江と季節のおばんざい
右から『かぼちゃ旨煮』『琵琶湖産・鮴(ごり)生姜煮』『近江八幡の赤こんにゃく胡麻金平』『地元農家・横江さんの小松菜』。
左端は、おしながきには『穴子と牛蒡の甘辛煮』とありましたが、帆立になってました。どれも朝にぴったりな優しい味。
御飯と共に
『伝統野菜・日野菜』『ちりめん山椒』。
ヨーグルト
『滋賀県・安雲川産アドベリーソースを添えて』
宿泊費
実際の宿泊費は2名で47,052円。一人当たり、だいたい2.3万円ですね。
これに食事中に飲んだお酒の料金が追加されます。
【まとめ】風呂と料理で、ゆったり過ごしたい人にオススメ
アクセスしやすいおごと温泉。
旅館内でのんびり過ごして、温泉と料理を楽しみたい人にオススメです。
外出時の観光にかかる費用が発生しないことを考えると、決して高い金額でないと思います。
同じ内容を別の温泉地で体験すると、たぶん1.5〜2倍の価格になるんじゃないでしょうか。
大阪に住む人間として「近場にこんな旅館があったのか」と驚きのクオリティです。食事だけもできますよ。