僕は2020年12月にMac miniを購入しました。M1チップ搭載で、とても快適です。
待ちに待った新しいMac miniということで、嬉しさと勢いでAppleCare+ for Macも購入しました。
Mac miniのAppleCare+ for Macは10,800円と、他のAppleCare+と比べるとそこまで高くありません。また、Mac miniは末永く使うつもりなので不満はないのですが、「なくても大丈夫だったのかも」と感じることもあります。
この記事では、その理由をまとめてみました。
Macの保証には2種類ある
Macには2種類の保証があります。基本保証とAppleCare+ for Macの2つです。
Macを購入すると、この基本保証が自動的につきます。
製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートがついています
Apple – AppleCare製品
なので、Macは購入してから1年間は保証対象になります。
AppleCare+ for Macって?
基本保証を強化するようなもの
AppleCare+ for Macは有償の保証プログラムで、Macの基本保証を強化するようなものです。
加入すると、以下の効果があります。
- ハードウェア保証期間を、1年間から3年間に延長できる
- 過失による故障修理時の自己負担額が安くなる
- ソフトウェア保証期間を、90日から3年間に延長できる
- ソフトウェアサポート内容に、基本的な操作内容サポートも加わる
ハードウェア保証期間を、1年間から3年間に延長できる
AppleCare+ for Macに加入すると、ハードウェア保証が3年間になります。
過失による故障修理時の自己負担額が安くなる
Macを落としたりして破損した時、基本保証期間内でも修理費用の全額負担が必要です。
しかしAppleCare+ for Macに加入していると、自己負担額が減ります。
画面または外部筐体の損傷:12,900円
そのほかの損傷:37,100円
※1年間に2回まで
ソフトウェア保証期間を、90日から3年間に延長できる
基本保証では90日のソフトウェアサポートを3年間にできます。
また、次に挙げるようにサポート内容も変わります。
ソフトウェアサポート内容に、基本的な操作内容サポートも加わる
基本保証の90日間のソフトウェアサポートは、テクニカルサポートと呼ばれる以下の内容です。
ソフトウェアのインストール、起動、復元 (データの復元を除く) に関するサポートを電話で受けられます。
Apple – 無償サポート
AppleCare+ for Macを追加すると、まず、先述のとおり期間が3年間になります。
そして上記の内容に加えて、操作方法のサポートも加わります。
macOSとiCloudの基本操作
写真、iMovie、GarageBand、Pages、Numbers、KeynoteなどのApple純正アプリと、Final Cut Pro、Logic Proなどのプロ向けアプリの基本的な操作方法
プリンタとワイヤレスネットワークへの接続
Apple – AppleCare製品
AppleCare+ for Macの金額
AppleCare+ for Macの金額は、Macの種類ごとに異なります。僕が買ったMac miniだと、10,800円です。
MacBook Air | 23,800円 |
13インチMacBook Pro | 25,800円 |
16インチMacBook Pro | 35,800円 |
iMac | 20,800円 |
iMac Pro | 20,800円 |
Mac Pro | 32,800円 |
Mac mini | 10,800円 |
購入できるのは、Mac購入日から30日以内
AppleCare+ for Macは、Macの購入時から30日以内です。
「1年間は基本保証で頑張って、切れる直前に購入して延長したらいいや」ということはできません。
Mac miniにAppleCare+はなくても大丈夫だったかも、と思った理由
M1チップ搭載のMac miniは、従来のMacや他のMacに比べて故障するリスクが低いかも、と感じています。
- 落下による破損の可能性が非常に低そうだから
- ディスプレイがない製品だから
- バッテリーがない製品だから
- 熱による故障の確率が低そうだから
落下による破損の可能性が非常に低そうだから
MacBook AirやiPhoneなど、持ち歩ける端末は、それだけ落として破損させてしまう可能性があります。カフェのテーブルに置いたiPhoneを落としたり、MacBook Airの入ったカバンをぶつけたり、電源ケーブルを引っ掛けて落としたり。
しかしMac miniはデスクに据え置きして使う端末。しかも僕はMac miniをデスク下にネジで固定しているので、持ち歩くことはまずありません。
MacBook Airなどと比較すると、落として破損させる可能性がかなり低いです。
ディスプレイがない製品だから
個人的な経験ですが、「Macのディスプレイが映らなくなった」といった故障を何度か目の当たりにしたことがあります。なので、「ディスプレイは故障が起こるパーツ」という個人的なイメージがあります。
iMacやMacBook Airのようにディスプレイが一体化しているMacであれば、このディスプレイの故障というのがありえます。実際、僕が見た故障はiMacが多かったです。
しかし、Mac miniにはディスプレイがありません。自分の好きなモニターを接続して使います。そのため、モニターが故障したとしてもそれはMac miniとは関係がありません。AppleCare+ for Macに入っていたとしても意味がないです。
バッテリーがない製品だから
バッテリーが膨張して交換、ってちょくちょく聞きます。バッテリーって消耗品のイメージがあります。
MacBook AirやiPad、iPhoneはバッテリーがあります。が、Mac miniにはバッテリーがないので、バッテリーの劣化や膨張が起こりえません。
熱による故障の確率が低そうだから
電子部品は熱に弱いそうです。発熱量が大きければ、それだけ故障の確率も上がると思います。なので、どのPCメーカーも排熱に苦慮しているんだと思います。
僕が買ったMac miniのチップは、Appleが独自開発したM1チップ。従来のCPUと比べて、発熱量が非常に少ないです。4K動画の編集をしてもファンが音を立てて回ることがないくらい。
しかしM1チップ搭載のMac miniは、今のところ熱がびっくりするくらい出ないので、発熱によって故障する確率も低いと思っています。
AppleCare+に加入したほうがよいと思う、個人的な判断ポイント
- 持ち歩く頻度が多い
- ディスプレイがある
- バッテリーがある
- 長期間使うつもり
持ち歩く頻度が多い
対象端末を持ち歩くことを前提としているのであれば、それだけ落としたりぶつけたりする可能性が高くなります。
MacBook Air、MacBook Pro、iPhone、iPadなどで、かつ持ち歩くことが多くなるのであれば、僕はAppleCare+に入ります。
事実、今使っているiPhoneもAppleCare+に入ってます。
このAppleCare+に2回も助けられたことがあります。少し前にiPad miniを使っていた頃、外出先で落としてディスプレイを割ってしまいまして。しかも2回。入っててよかったとマジで思いました。
あ、もちろんMac miniでも持ち歩く人なら検討することになると思います。
ディスプレイがある
僕がiPad miniを落としてディスプレイを割ったように、衝撃を受けた時に破損しやすいのがディスプレイ。
2021年2月現在、ディスプレイがないAppleの端末はMac mini、Mac Pro、Apple TV、AirPods、HomePodあたり。
まぁ、「ディスプレイがない製品なら入らなくてもよい」というのはわけではないですが。
バッテリーがある
バッテリーは消耗品のイメージがあります。膨張したり、充電できなくなったり。
MacBook Air、MacBook Pro、iPhone、iPadなど、持ち歩きも想定している端末はバッテリーがありますね。
長期間使うつもり
1年や2年で新しいモデルに買い換える人であれば、AppleCare+はもったいない感じがします。
逆を言えば、「可能な限り、長く使い続けたい」のであればAppleCare+は価値があると思います。保証期間は3年間だけど僕は助けられました。
僕が今使っているMac miniの前は、メインマシンとしてMacBook Airを使っていました。これを使い始めて3年目のある日、突然うんともすんとも起動しなくなりました。
Apple Storeで診てもらったら修理費はなんと98,000円。AppleCareのおかげで0円でしたが、AppleCareに加入してなかったらと思うとゾッとします。

修理してからさらに3年経ちましたが、MacBook Airは今も元気です。
【まとめ】M1チップのおかげで、Mac miniの信頼性が高くなった気が
AppleCare+は安い金額ではありません。Appleの製品はどれも高いので、「初期費用を少しでも安くしたい」という人もいるでしょうし、「少々金額が高くなっても、大丈夫なようにしておきたい」という人もいるでしょう。
あ、AppleCare+ for Macに「加入して失敗した!」とは思ってません。「10,800円で安心を買えた」という感覚です。
「なくても大丈夫だったかも」とたまに感じるのは、それだけMac miniが故障する確率が他のMacに比べて低いかも、という安心感からきているのかも。