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【原作が直木賞】コロナの巣ごもりにはドラマ『破門』『螻蛄』がオススメ(動画配信サービス)

ライフハック
@スカパー!

おかげさまでコロナによる巣ごもり生活も板についてきました。嬉しくないけど。

NetflixやAmazonのプライムビデオなどの動画配信サービスがとてもありがたい状況で、そんな中『破門』と続編の『螻蛄(けら)』という面白い作品を見つけました。

これ良いドラマです。日本のドラマや映画をあまり見ない僕が好きになった数少ない作品。

事実、僕は3周しました。僕にとっては全裸監督よりこっちのほうが面白い。

どこで配信してる?

僕はNetflixで見まくりました。これを見放題ってかなり価値あります。

見放題

Amazonプライム・ビデオでは1話220円。例えば『破門』は8話ありますが、1話だいたい60分。全話見ても約1,800円で8時間も楽しめます。

ヤクザとカタギがてんやわんやする、笑えるミステリー

自分で書いててわけわからん見出しですが、、、外れてはないと思います。

桑原という頭の切れるヤクザを演じる北村一輝と、二宮という胡散臭い建設コンサルタントを演じる濱田岳のダブル主演。

ちょっと危ない仕事で食べてる二宮に、それにいっちょかみしてくるヤクザの桑原の珍道中と言っていいかもしれない。

典型的なヤクザものではないので、ご安心を

仁義なき戦いやアウトレイジのような血なまぐさい内容ではないです。

裏社会のシノギを軽快な大阪弁のやり取りで楽しめるエンターテイメント作品です。

喧嘩のシーンもありますがだいたいは、

二宮:桑原さん、助けてくださいよー。

桑原:いやじゃ。ナポリタンのびるやんけ。

といった会話が中心です。(間違ってないと思う)

おもしろいと思ったら、原作が直木賞作品だった

原作は黒川博行の小説『破門』『螻蛄』で『破門』は第151回直木三十五賞を受賞。

道理でおもしろいわけです。

何が良い?

実際の大阪の雰囲気を見事に再現している

舞台は大阪で登場人物も大阪人がほとんど。

その会話のテンポや間などが素晴らしいです。

大阪の電車や街中で聞こえてくる「なんかわからんけど、おもろい他人の会話」が、そのまま作品の中にある感じ。

出てくる場所や地名、住所なども「あーあそこやったらありえるな」と感じるように、細かにきちんと設定されています。

北村一輝の演技が素晴らしい

この人すごい役者さんですね。びっくりしました。いっきにファンになりました。

大阪出身だそうなので大阪弁が大丈夫なのは不思議ではないのですが、演技力がすごいですね。

いつもニヤニヤして大阪人が言いそうなおもろい事を言いながら、たまにスゴんでくる。「こんなヤクザいそうやわぁ」と思わせられます。

セリフと言い方と雰囲気が、台本ではなくもうホントに大阪人のソレです。

「『お前って』何回言うねん(笑)」って突っ込みたくなるくらい大阪。アドリブと思われる言い回しがたくさん。

と思ってたら、やっぱりアドリブだらけだったみたいです。

公式Twitterを読むと具体的なアドリブシーンが挙げられていました。

ネタバレになるから引用しませんが、「大阪の雰囲気がめっちゃ出てる」と感じたシーンは大体アドリブだったみたい。

濱田岳の演技が素晴らしい

北村一輝のナチュラルな大阪人スタイルに、全く引けをとらない濱田岳の演技力。話術の高い胡散臭いコンサルタントの雰囲気が抜群です。

そして関西弁の上手さ。あまりの上手さに東京出身と知って驚きました。

厳密に言えばアクセントがずれている所もあるにはあります。が、それを全く感じさせない雰囲気と間が大阪人のソレそのものです。

そう。セリフのテンポや間が大阪人なんです。

桑原とのテンポの良い掛け合いのシーンでもまったく違和感がありません。まさに大阪人同士の会話そのものです。

大阪に限らず、各地方の方言には特有の会話のテンポや間や雰囲気があると思います。

言葉だけでなく、そういった文化的な切り口から役作りをされていると感じました。

脚本、演出、画が良い

撮り方が良いです。退屈なショットがなくテンポも良いです。照明も明暗がいい感じで、のっぺりした感じもありません。

カット割りも多く凝っています。照明の明暗や立体的なカットが多く、良いです。

予算があったとしても制作陣のセンスとこだわりが垣間見えます。

靱本町にある二宮の事務所のロケ地に、実際とは違う西心斎橋の住所表示プレートが付けられていたのはちょっと驚きました。

「直木賞の原作を使ったら、そりゃおもしろくなるでしょ」と思ったあなた。一度、映画版の『破門』を見てください。

映画の『破門』はドラマ版とは違う制作陣によって制作されました。が、なかなかのアレです。

同じ直木賞のストーリーを使っても、こんなに差が生まれるのかと思うくらい。

実在の飲食店の料理が美味そう

大阪を初め、いくつかの都市の実在の飲食店がたくさん出てきます。これを見てるだけでも楽しいです。

どこも美味しそうですし主人公の桑原が美味しそうに食べるんですよ。

螻蛄の公式サイトには、作中に出てきた実際のレストラン情報が掲載されています。

ロケ地を巡る、大阪まち歩き:大阪ロケーションガイド 「破門」コース
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【まとめ】続編でないかなぁ

『破門』『螻蛄』と2作品がドラマ化され、両方とも評判が良いです。

公式Twitterによると続編の動きはあったようですが、諸事情でストップしているようです。

すごく面白い作品なので、ぜひとも続編が見たいです。

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