iPad Air (第4世代)を使っている乃木介@twitterです。
iPadって『何かしたい事があって「それをするにはiPadじゃないと!」がない状態で買うと、高確率で後悔するガジェット』の典型だと思います。
それくらい『iPadじゃないとできないこと』って少ないと思います。(無いんじゃないですよ。ちゃんとありますよ。)
その中で「iPad Proじゃなきゃできない」ことは、さらに少なくなります。
本記事では、一般ユーザーの僕が感じるiPad Proの「これいる?」感の正体を洗い出してみました。
「色んなレビューでiPad Proが良いって見たから、買おうかな」って思ってる人のご参考になれば。
各iPadの簡単な比較
主要スペック項目だけ列挙しました。さすがProというだけあって価格が飛び抜けてます。
ディスプレイ | CPU | カメラ | Apple Pencil | 価格 | |
12.9インチiPad Pro (第5世代) | 12.9インチ | M1 | 12MP広角 10MP超広角 | 第2世代 | 129,800円〜 |
11インチiPad Pro (第3世代) | 11インチ | M1 | 12MP広角 10MP超広角 | 第2世代 | 94,800円〜 |
iPad Air (第5世代) | 10.9インチ | M1 | 12MP広角 | 第2世代 | 74,800円〜 |
iPad (第9世代) | 10.2インチ | A13 | 8MP広角 | 第1世代 | 39,800円〜 |
iPad mini (第6世代) | 8.3インチ | A15 | 12MP広角 | 第2世代 | 59,800円〜 |
「これいる?」感を生んでいるもの
以下に色々挙げましたけど、正直、問題は価格なんですよね。
これらを10万円以上も出して欲しいかどうか。
おそらく僕のような一般ユーザーからすると、「あったら嬉しいけど、10万円出してまではいらない」と感じるもの。
たぶん遅かれ早かれ、他のiPadにも搭載されていくと思うし。
M1チップ
2022年6月現在、iPadには以下4つがあります。大雑把に言って基本的にできることはどれも一緒。
- iPad Pro
- iPad Air
- iPad
- iPad mini
読書も動画視聴も、どのiPadでもできます。4K動画編集も。
iPad ProとiPad Airには、M1チップが搭載されています。
M1は、Appleが独自開発したチップです。MacやiPadなどの頭脳にあたるパーツです。
M1チップは従来のチップに比べて、処理能力が格段にUPし、発熱も激減してます。
僕が使っているMac miniにもM1チップが搭載されており、とても快適です。
M1チップはとてもありがたいんですけどiPadでそんな高負荷の処理ってしないんですよね。
僕のiPadの使い方は、勉強や読書でPDFファイルを開くかYouTubeやNetflix見るくらい。
この使い方だと熱も大して出ません。10万円でこれはいらないかな。
買うとしてもiPad Air (第5世代)かな。
一方で、クリエイターなら動画編集とか写真編集などで高スペックが必要なので、Proも検討対象になると思います。
LiDARスキャナ
iPad ProにはLiDARスキャナがついてます。iPhone 13 Proにも搭載されているセンサーです。
これがあると、ARアプリをスムーズに使えたり、ポートレートモードの制度が上がったり、暗い場所での撮影に強くなったり、といった効果があります。
、、、これ、いります?
いや、あると嬉しいんですよ。
でも写真の質を上げたいなら、iPadじゃなくてiPhoneをProシリーズにするし、AR使わないし。
リフレッシュレート120Hz
iPad Proのリフレッシュレートは120Hzで他のiPadは60Hz。
リフレッシュレートが高いと、Apple Pencilで描いた時の遅延が小さくなります。
下の動画はリフレッシュレートが60Hzと120Hzの描画速度を比較したものです。
旧モデルのiPad Proを使っていますが、違いが分かると思います。
僕が使っているiPad Air (第4世代)は60Hz。勉強で文字を書く位は問題なしです。
Center Stage(センターフレーム)
Center StageはFaceTimeでビデオ通話をしている時に、動く話者を追尾する機能です。
面白い機能ですけど、10万円を出してまで(略
Liquid Retina XDRディスプレイ(12.9インチiPad Proのみ)
12.9インチiPad Proのディスプレイは、Liquid Retina XDRディスプレイ。
Appleによると、、、
iPad Pro の Liquid Retina XDR ディスプレイは、Apple が驚異的な高水準を掲げて開発し、その水準を見事クリアしています。Extreme Dynamic Range を実現するため、コントラストも明るさも高く、ProMotion や True Tone といったディスプレイテクノロジのおかげで映像がより滑らかに、自然に映し出されます。反射率がきわめて低いので、周囲が明るい状況でも気にならず、コンテンツに集中していられます。広色域対応で、豊かな色彩を鮮やかに再現できます。Liquid Retina XDR ディスプレイは工場で一台一台丁寧に補正されています。さらに iPadOS にはカラーマネジメント機能が組み込まれているので、最適な視覚体験が叶います。
Apple – iPad Proの Liquid Retina XDR ディスプレイについて
とのこと。
実物を見てみると確かにキレイです。コントラストがはっきりして、プロのカメラマンやフィルムメーカーが画像編集する時はとても良さげです。
ただ、日常で動画を見る分には、普通のディスプレイで十分です。
【まとめ】新しい利用シーンの創出ができていない感じがする
iPad Proは特にハードウェアのスペックが凄いんですけど、それを活かす場面が弱いです。
Macに引けをとらないスペックの割に、使いにくいし高いんですよね。
iPadってそもそもファイル管理しにくいし、Apple Pencil使うなら安いモデルのiPad Airでいいし。
外付けキーボードを買って追加するなら、最初からMacBook Air買うし。
どんなにハイスペックでも、もっと新しい生活スタイルや利用シーンの提案をしないとiPhoneみたいに「どうだ!凄いスペックだろう!」しか売り文句がなくなりますよ、Appleさん。