安っぽい白物家電。24インチiMacを見て、今後のMacに不安を覚えた5つの理由

Mac

2021年4月20日に24インチiMacが発表されました。デザインが変わり7色から選べるようになりました。

M1チップが搭載されたり、その他いろいろとスペックが向上したのですがデザインが。。。

デザインの好き嫌いは人それぞれ。とはいえ今回のデザインは僕にとっては非常に残念です。ダサい。

それから機能面でも微妙に感じたことがあります。

MacBookにも影響しそうな嫌な予感がしています。。。

前モデルからアップしたスペック

  • M1チップが搭載された
  • ディスプレイが大きくなった
  • 電源アダプタにLANケーブルを挿せるようになった
  • Magic KeyboardがTouch IDを搭載した
  • Wi-Fi 6に対応した

M1チップが搭載された

MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniに続いてiMacにもM1チップが搭載されました。前モデルに比べて処理能力がUPしました。

また、M1チップのおかげでiMacのちょっと悩みどころだった発熱問題も改善されました。それによりファンの回転数も少なくなったのか通常使用時の動作音が10デジベル未満です。

ディスプレイが大きくなった

ディスプレイが21インチから24インチになりました。

電源アダプタにLANケーブルを挿せるようになった

電源アダプタにLANケーブルを挿せるのでデスク上までLANケーブルを引っ張ってくる必要がなくなりました。

Magic KeyboardがTouch IDを搭載した

Magic KeyboardにTouch IDが搭載されました。Apply Payの買い物時やiMacのロック解除を指紋認証でできます。

Wi-Fi 6に対応した

Macで初めてWi-Fi 6に対応しました。

Wi-Fi 6はWi-Fiの規格のこと。2021年5月現在で最新の規格で通信速度が速いです。

Wi-Fi 5の通信速度が最大6.9Gbps(理論値)に対して、Wi-Fi 6は最大9.6Gbps(理論値)。だいぶ速いです。

ルーター側もWi-Fi 6に対応している必要があります。

微妙と思ったスペック

M1チップ

M1チップのおかげで前モデルより処理能力がUPしました。

が、M1チップが初めて登場したのは2020年11月に発表されたMacBook Air、MacBook Pro、Mac mini。そこから5ヶ月待って、ようやくみんなが待ちに待ったiMacが発表されたと思ったら同じM1チップだったという。

それだったら同じタイミングの2020年11月かそれが無理ならもうちょっと早めて発表だけでもしたらよかったのに、と思ってしまいます。なんかマーケティング戦略がヘンというか下手というか。

電源コネクタが磁石

前モデルの電源ケーブルは本体に差し込んで使う一般的によくあるタイプでした。

新しいiMacでは磁石で取り付けられるようになりました。が、何のためにこうしたのかよくわからないです。

本体を持ち歩くことができるMacBook AirやProであれば以前のMagSafeのような磁石接続は便利です。ケーブルの取り外しや取り付けが楽になるからです。

利用場所が基本的に固定されるiMacでこの機能はあまり。。。むしろデスクトップ型のマシンなら「電源ケーブルが抜けやすくなったらあかんやん」と思ってしまいます。iMacにはバッテリーがありませんから、抜けたら即電源が落ちます。

「電源コードに足を引っ掛けて、iMacがデスクから落ちた」という事故が多かったんでしょうか?

うーん、たぶんそれくらいは考慮されて設計されてると思うけど、そもそもここは力を入れる所なんだろうか。優先すべきところが他にあると思うが。。。

「これに15万円は出せない」と思ったデザイン

今回のiMacは個人的にダサすぎます。安っぽく感じます。これに15万円は出せんわ。

  • ベゼルが白い
  • アゴがまだある

ベゼルが白い

これはないわ。。。

この白いベゼルがすごく安っぽい印象を与えます。悪い意味で軽く感じる。プラスチックな安い白物家電。実物も見ましたが、やっぱり安っぽい。

アゴがまだある

新しいiMacではディスプレイ下の太い部分が消えてPro Display XDRと同じか、それに近いデザインになるのではと思っていました。

Pro Display XDR

なぜなら以前Appleが販売していたThunderbolt DisplayはiMacとそっくりのデザインで、iMacと並べても統一感があったからです。これと同じ路線で来ると思ってたのですが。。。

Thunderbolt Display

まさかまさかこうなるとは。。。なんでこうなるのよ。

今後のMacに不安を覚えた理由(妄想含む)

  • 「初代iMacと同じことをしたら、売れるかも」的な考えが見え隠れ
  • 安っぽいデザインの割に価格優位性がない
  • PCが一般化した今、ポップにする理由がわからない
  • 積み重ねてきたiMacのデザインクオリティが劇的に退化した
  • 手段が目的になっている

「初代iMacと同じことをしたら、売れるかも」的な考えが見え隠れ

1998年に発表された初代iMacのG3は、そのPCらしからぬポップなデザインとカラーでPCはマニアのもの的なイメージを払拭しました。

iMac G3

500万台が売れる大ヒットで当時経営危機だったAppleの復活を決定づけたと言っていい製品です。

なんか今回のiMacは「これと同じことやったら、売れるんじゃね?」という安易な発想で生まれた気がしてなりません。

形だけ真似してしまったという印象。当時のG3がヒットした理由は、単純なデザインだけの話ではないのに。

安っぽいデザインの割に価格優位性がない

1990年代後半、PCは今よりとても高価格でした。

2021年のPC平均価格は9.4万円ですが、1998年は21.7万円もしていました。(※JEITA参照)

そんな時代に平均価格より4万円も安い17.8万円でオシャレなiMac G3を買えたわけです。

しかし今回のiMacには、この価格優位性がありません。約15万円ですから今の平均価格より6万円も高いんです。あの時とは状況が違います。

PCの平均価格iMacの価格
1998年217,000円178,000円
2021年94,000円154,800円

この価格で、あの安っぽいデザインはありえんわ。あれは7〜8万円代のデザイン。

PCが一般化した今、ポップにする理由がわからない

iMac G3の発表会でスティーブ・ジョブズは「まだ、家庭用のデスクトップマシンが存在してない」として、iMac G3を発表しました。

「オタクが持つもの」というイメージの強かったPCにオシャレでシンプルという概念をくっつけ、家の中に置いてもインテリアとして成立するようにしたのです。それが、あのデザインとカラーバリエーションでした。

その目論見は大当たりしG3は500万台も売れました。PCというものを一般化させる大きな役割を担ったのです。

そして今は、さらにスタイリッシュになったiMacやMacBookのおかげもあって、PCは一般的になっています。一家に1台どころか、1人に1台の世の中です。

そんなPCが一般化した今、また同じ手を使う理由がわかりません。もし当時のデザインを踏襲することが目的になっているとしたらちょっと浅はかかと。

積み重ねてきたiMacのデザインクオリティが、劇的に退化した

Carl Berkeley – originally posted to Flickr as iMac G3 500Mhz (2001) “Indigo”

G3のディスプレイは白ブチ。今回のiMacも白ブチ。同じ白ブチでも印象が全然違います。

先に述べたようにPCを家に置いても溶け込むようにG3はこのデザインになりました。いろんな色と合い、ポップでお手軽なイメージを出すには白がぴったりという結論になったのでしょう。

そして、そこからiMacは何度もモデルチェンジを重ね、最近のiMacのデザインまで進化しました。印象がポップからスタイリッシュに変わり、カラフルじゃなくても部屋にあるとインテリアになるレベルのデザインです。つまりベゼルが黒でもインテリアとして成立しているのです。

27インチiMac

なのに安易な発想とデザイン力の低下で、せっかく積み重ねてきた進化が見事に退化しました。スタイリッシュさは消え、微妙なポップさのせいで安っぽさが出てしまいました。

手段が目的になっている

なぜかAppleはiMacの横から見た目をかなり気にしているようです。iMacの薄さにこだわってる気(け)があります。

本体が薄くなるのはまぁ悪いことではないと思いますが、iMacを横から見る時と真正面から見る時と、どちらが多いのかと考えたら、どう考えても真正面です。

薄くするより、まず先にディスプレイ下のアゴをなくすほうがユーザーが喜ぶし、そっちのほうがデザイン性が高まると思うんですけど。

横からも後ろからも見た時に美しいデザインであることを気にするのはわかります。が、なんで真正面よりも横から見た目を優先するのか、さっぱりわかりません。

アゴ部分にはM1チップなどの基盤が入っており、そのおかげで薄くできているようです。つまり薄くするためにアゴがあるようです。

ですが、ユーザーからしてみれば「別に薄くならなくてもいいから、アゴを無くして」って思います。(排熱など技術的に難しいのかもしれないのであれですが)

「コンピュータを見えなくする」というビジョンは良いと思うのですが、その意味を履き違えてる気がします。「コンピュータのように見えない」ようにする視点がなくなってますし、何のために「コンピュータを見えなくする」のかも形骸化している印象があります。

最高デザイン責任者だったジョナサン・アイブがAppleを辞めた理由がなんかわかります。スペック重視になっていったんやろうなぁ。

【まとめ】MacBookでは、同じことしないよね?

今回のiMacと同じことがMacBook AirやProでも起こったらとてもイヤです。せめて白ブチだけは絶対にやめて欲しい。

しかし噂に挙がっているMacBook Airのレンダリング画像を見ると、今回の24インチiMacのようなデザインですね。。。

次のMacBook Airに対しては、ワクワクではなく不安のほうが大きいです。

デザインだけでなく機能を見ても「Apple、大丈夫?」と思ってしまいます。

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